69回目だ。
ねじめ正一の『熱血じじいが行く』をなぜか思い出してしまった。
昔流行ったしょーも無いクイズから。
3艘のボートがあり、それぞれ男二人、女二人、男と女一人ずつ乗っている。
で、一艘だけ沈んでしまうのだが、どれでしょう?
文字にするのも恥ずかしいのだが『チンボ×2』→『チンボツー』→『沈没』で男二人が乗ったボートが答えになる。
ハァ…。
でもこの問題、ヘビとサメの仲間には当てはまらない。
どちらの生物も、オスは2本持っているのだ。
ただし、哺乳類のペニスのように排泄器官と兼用しているわけではなく、精液を輸送するための溝もしくは管を持った棒状の器官といった感が強い。
ヘビではヘミペニスと呼ばれており、普段は引っ込んでて目立たない。
交尾の時にウニョッと出てくるのだ。
しかもすっぽ抜け防止(と言われている)のための突起が表面に出ているのだ。
いい画像を発見したので、こちらを(9月14日の日記)。
人間でも
2本あることから、ヘミペニスは『蛇の足』と言われることもある。
蛇足って実在するのかぁ…
さて。
話がシモネタになる前に本題へ。
サメのペニス、専門用語ではクラスパー(交接器)と呼ばれており、腹ビレの組織と腹びれの骨に由来するとされている。
どうせなら実物を出した方が面白いので、写真をば。
撮影したのは偶然死体が入手できたドチザメ。
釣れたり、浜に打ち上げられたりと、お目にかかることが意外と多い小型のサメだ。
背側

腹側

大きさは90cmくらいか。
クラスパーと腹鰭

クラスパー拡大

クラスパーの裏側

クラスパーの裏側をよく見ると、孔が開いている(赤い矢印)。
射精された精液が入る場所になるのだろうか?

で、出口を調べようと思って棒を差し込んでみると…

棒はクラスパーから抜けてしまう。
管ではなく、確かに溝なのだ。
管のように見えるのだが、端同士が重なっているだけなのだ。
模式図はこちら。

クラスパーがメスの生殖孔に挿入され、溝を伝って精液が送り込まれる。
水族館で見た限りでは、だいたいどのサメも似たような外見だった。
ヘビと違ってサメの交接器は外からでも目立つので、すぐに雌雄の判別が付く。
水族館で雌雄の判別ができる魚の1種だ。
ところで、これらの動物で持っている2本のペニスは同時に使われるのだろうか?
かつてサメ専門家達の間でも1本使用派と2本使用派に分かれたらしい。
現在ではサメは1本使用派に落ち着いているらしいが、だとすると、何のために2本あるのだろうか?
左右の使い分けがあるのだろうか?
エイも同じような形態のペニスを持つが、その1種ウシバナトビエイでは2本同時挿入が観察されているという。
オトナの世界は謎だらけだ・・・
今日の魚
ドチザメ(Triakis scyllia)
ウシバナトビエイ(Rhinoptera javanica)
参考文献
骨の学校2 (森口満 木魂社)第1版 P139〜141 5次
サメのおちんちんは2つ (仲谷一宏 築地書館)第1版 P36〜50 4次
サメ (矢野和成 東海大学出版会)第1版 P81 4次
浦野動物病院 5次















