もういろんなところで何度も書いているのだが,『常連さん』がそんなにいるとも思えないのでまたまた書いてしまうのだが,僕は出来る限り引用文献を書くことにしている.
で,特殊な場合を除き,同じ情報なら一般入手しやすい文献を掲載するようにしているが,本当は情報源には信憑性のグレードがあると考えている.
すなわち,好きなように書き連ねたブログの話題から,学術誌の論文や専門書までいろいろあるわけだ.
今回はそこのところを書いてみたいと思う.
ウィキペディアを卒論やレポートの参考文献にして話題になることがあるが,そもそもウィキペディアと論文その他の専門書籍には大きな隔たりがある.
それが査読や監修の有無.
卒論生やゼミ生が先生から渡されてヒーコラ読んでいる文献は,多くの場合,下のような流れを経ている(雑誌によりちょっと違う).

図1.論文が出るまで
この『チェック(査読)』を行なうのは同じような研究を行なっている人で,しかも公平をきすため匿名で行なわれることが多い.
図1にあるように,書きゃぁ100%日の目を見るわけではなく,数多のチェックを経て世に出るわけだ.
捏造論文がたまに紙面を騒がせることもあるが,いずれ誰かしらかがその実験を土台に研究を行なうので,査読の監視を抜けても,いずればれることになる.
書いてから世に出るまで時間がかかる(半年〜)のが難点だが,赤の他人が書いた情報で,信憑性・客観性を高める合理的な手段といえる(科学の進歩で結果が二転三転するのは別の話).
これを引用・参照した文献や書籍は,オオモトの情報を書いた文献と比べれば信憑性は下がるのかもしれないが,残念ながら論文はA4の白黒印刷で10ページちょいでも数百円したりするので,なかなか気軽ではない.
しかも,一般書籍であっても,一度出版してしまえば簡単に内容を訂正することはできないので,他人と『ああ確かにここに書いてあるね』と,情報を共有するには十分である.
このブログではそこは割り切っているので,同じ情報が書かれているなら,入手しやすい書籍を優先的に参考文献に挙げるようにしているのである.
ちなみに書籍は内容の訂正で『版』が変わるので,引用文献には極力『版』も記すようにしている.
さて.
ウィキペディアの場合,誰でも参加でき,更新の頻度は高いので,情報が新鮮な辞書と言えるが,情報の信憑性はモノによりけりである.
最終的には万人の目に晒されることで修正が繰り返され,個々の情報が洗練されていくのを期待しているわけだが,執筆責任者が存在しない以上,その情報が正しいか否かを判断するのは最終的には各自である.
もちろん専門書顔負けの項目もあるが,その質がウィキペディア全体に当てはまるかというとそれは疑問だ.
ただ,全てのウェブ情報がダメというわけではなく,公的機関が公開する一次資料(観測データや希少文献の画像データベースなど)のページなど,責任者が分かるサイトは信憑性が高いと言える.
というわけで,ブログで紹介する本の優先順位としては,高>『文献』付きの一般書籍>『文献』無しの一般書籍もしくは専門書>論文>公的機関のウェブソース>一般ウェブソース>低となるのである.
ブログのために購入しているわけではないけれど,魚の『資料費』で毎月諭吉さんが何人も飛んでいく現状を何とかしないとなぁ…


