前回の予告通り,ちょっとチョウザメの話は一回お休み.
…とあたかも普通に書いているが,前回の更新から2ヶ月経っているのもまた事実.
いろいろな事情があったと思ってくだされ.
さて.
本日は土用の丑の日.
正確には夏土用の丑の日で,詳しくは『魚話その17』あたりに書いたので,今回は省略.
本来ならばもうちょい前にアップすれば良かったのだが,今年は二の丑といって7月31日にも丑の日が来るので,それを見越したアップにしておこうか.
土用の丑の日と言えばウナギの蒲焼きを食すことが多い.

写真1.ウナギの蒲焼き
しかし,酒を呑むようになってからは,ウナギの肝焼きやら白焼きの方が好きになってきた.
写真2.ウナギの肝焼き
写真3.ウナギの白焼き
どうも僕の中では肴度が高いものが好物になる傾向があるようだ.
話が逸れた.
以前『魚話その11』で‘蒲焼き’の由来はぶつ切りにしたウナギを串に刺したもので,その様子が蒲(がま)の穂に似ていたためと書いた.
しかしその味までは未チェックだったのもまた事実.
偶然にも,未調理のウナギを入手する機会に恵まれ,これはチャンスと思い,‘現在の蒲焼き’以外の調理法を試してみることにした.
何はともあれ,まずは塩焼きで味をチェック.

写真4.ウナギの塩焼き
皮は固く,剥がして食したが,いわゆる普通の魚の塩焼きに,ウナギのちょっと甘いような香ばしいような風味が加わった味であった.
『ウナギの科学』では‘皮が固く,生臭くて,蒲焼き以外の調理法ではちょっと…’というようなことが書いてあったが,意外とイケることが分かった.
そこで,趣向を変え,元祖蒲焼きも作ってみることに.
味付けは不明なので,かるく塩をふり,先端を尖らせた割り箸に刺して,鈴鹿家記を思いつつガスコンロで焼く…

写真5.元祖蒲焼き

写真6.皮を剥がしたところ
塩焼きで既に味は確認済みだったが,何か珍しい串焼き料理を食べている感じがして新鮮だった.
次にちょいと趣向を変え,炒めてみることに.
味覚音痴の僕が作る,完全なる創作料理なので,味の保証はできないが…
写真7.ウナギの豆板醤炒め写真8.ウナギの豆板醤炒めのレシピ(画像クリックで拡大)
ご飯に合うのだが,蒲焼き文化の影響だろうか,何か背徳感を感じるのもまたしかり.
そういえばスペインにアンギュラスなる,ウナギの稚魚(もうウナギの形をしている)を使った料理があるのを思い出した.
ウナギと言えばレプトケファルス幼生という,柳の葉のような姿の時期を過ごすことが知られている.
それらをお目にかかることは難しく,しかも水産資源としても重要なので,入手することはできない.
しかし,似たような形のアナゴもウナギ同様にレプトケファルス幼生という期間を経ることが知られており,アナゴの幼生は‘ノレソレ’と呼ばれ,高知方面で食されている.
そのノレソレを行きつけの魚屋で入手したので,ついでに載せてしまおう.

写真9.ケースに入ったアナゴのレプトケファルス幼生(ノレソレ)
パッと見,『魚話その』で紹介したシラウオに似ているが,パッケージから取り出すと,形の違いが分かりやすい.

写真10.アナゴのレプトケファルス幼生
厳密にはウナギでもないし,料理に使うステージも違うのだが,購入してちょいと時間が経ってしまったので,オリーブオイルとニンニク,塩コショウ,赤ワインで調味してみた.

写真11.ノレソレの炒め物
味は悪くなかったが,歯ごたえがほとんど無く,ふやけたうどんを食べている感じ.
やはりノレソレは生の方が良いようだ.
最後に,都内のウナギ料理店,登亭(のぼりてい)が,‘うなぎに合うお茶’を独自ブレンドし,それを販売しているとの情報を得たので,早速購入.
美味しゅうございました.

写真12.登亭のほうじ茶


ウナギ料理のレシピ参考になります!
おいしそう☆