2006年02月26日

魚本その6 海の味―異色の食習慣探訪

いやはや4ヶ月ぶりの更新だ。
今回紹介するのは『海の味―異色の食習慣探訪』。
もみじまんじゅう(通称もみまん)で有名な宮島にある水族館の副館長が様々なゲテモノ珍味を食し、その感想を綴ったものだ。
これだけでは、以前紹介した『外道楽』と同じじゃぁないかと思うだろう。
ところがどっこい、ノリの質がどこか違う。
両方とも文章が面白いのは確かだ。

どう表現したらよいのだろうか?
『外道楽』が集団でワイワイガヤガヤ賑やかに書いているのに対して、こちらは淡々と、でもツボは抑えて書いている。
あとは好みの問題だろうか。
食すターゲットがかぶっていない部分も多いので、両方読むといいかもしれない。

内容は、元研究者らしく系統分類にのっとって書いている。
ゴカイやユムシ、ドブガイのような『?』が付くような食材まで手を出していることからも著者の『本気度』がうかがえる。
各食材の副題に五・七・五の川柳を添えているのも洒落ている。
ただ惜しむらくは、著者が既にこの世を去ってしまったということ。
こんな面白いジャンルを知ってしまった我々は、後継者が誕生するのを受動的に待つことしかできない。


今日の魚本
海の味―異色の食習慣探訪 
山下 欣二 
八坂書房(1998年)
ISBN:4896944135
1995円
posted by osakana at 14:34| 埼玉 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 魚本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
「海の味」、面白いですよね。
昔の書物を交えたり、内容も実に深いですし。
山下さん、亡くなられていたんですね。残念です。
「外道楽」は知りませんでした。今度探してみます。
Posted by だいばー at 2006年03月01日 11:44
はじめまして。
件の『外道楽』ですが、『海の味』とノリが全く違うので、一度どこかでご覧になった方がいいかもしれません。
そもそも数人で書いた本なので、文体もばらばらなんですよね。
コンセプトは面白いですけど。
Posted by osakana at 2006年03月01日 21:45
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