2006年11月05日

魚本その19 めだかと日本人

■構成
まえがき
本編
メダカの学校リスト
参考文献
あとがき

■凄いとこ
メダカの大家による、メダカつれづれ。
メダカという共通項目を通じ、生物にとどまらず、文化・歴史など様々な話題が提供されている。

■物足りないとこ
なし

■雑感
自宅から歩いてすぐの場所に『書楽』という夜中まで営業している大型書店があり、いつもそこで魚本を購入している。
さて、僕は普段、児童書コーナー及び理学書コーナーからフラフラ魚本を探していた。
ある日、民俗学と魚に関する書籍を購入するため、いわゆる『文系』の書棚へ赴いた。
するとそこには、まだ見ぬ魚本の山!山!!山!!!
既に書楽の魚本は新刊以外制覇したと思っていたが、まだこんなところに残っていたとは。
そんな記念すべき発見をした書籍第一号なのである。

ところで、この本の中に『メダカはメンデルの法則の再確認された、初の脊椎動物である』というくだりがある。
外山亀太郎がカイコガで1906年に、石川喜代松がメダカで1913年に論文を発表しているのだ。
ちなみに外山亀太郎は1908年にメダカの研究も行なっているから、

メダカは日本で最も多く地方名を持つ魚である。
その数5000超えだとか。
それだけ身近にいるという魚ということを示しているのだろうし、小さい魚をひっくるめてメダカ(+その方言)としていた感もある。

そういえば著者の岩松先生は、もともと魚の性分化や受精等々、バリバリの理系人である。
そんな氏が約75年前、東京大学の入試問題に『メダカの方言について、その起源を推測せよ』という問題が出たことまで扱っているあたり、裏取りの緻密さを感じる。
自分が知っていると思っていることでも、知らないことはいくらでも出てくるのだなぁということを知ることができる良書だと思う。
まあ、脱線してしまったが、メダカという項目を通じて様々な話題に触れているので、理系文系関係なく読んで得する魚本だと確信している。

■書籍情報
めだかと日本人
岩松鷹司
青弓社(2002年)
ISBN:4787232010
1890円(税込)
posted by osakana at 03:46| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 魚本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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