2013年10月03日

旅モノその40 魚のホネ屋探訪

ホネ好きがホネを入手するにはいくつか方法がある.
もちろん自分でホネ取りすれば手っ取り早いが,作業の得手不得手,家族の理解,動物の入手等でなかなかうまくいかない.
そんなわけで,世のホネ好きはネット通販やイベント等を活用してコレクションを収集していく訳だ.
実店舗もあるにはあるが,委託販売ばかりで,作者は店舗にはまずいない.
そんな中,実店舗販売で,しかも魚の頭骨を中心に販売という,恐ろしくニッチな店が都内に誕生した.

『いぞらど isolado』はワンフェス2013夏で出会ったI氏が経営する店で,開店したのは最近のこと.
isoladoとはポルトガル語で『隔絶された』といったニュアンスの言葉で,恐らく英語のisolatedに相当する.
そこから転じて,専門家の間では『現代文明とは異なった別の文化や言語,価値観などを有する独立したひとつの文明』=『アマゾンの奥地で未だ現代文明と接触を拒む未開の民族』を指す言葉として使われているそうで,店名もそこからとったとのこと.
ワンフェスで話した際に都内で店舗経営もしていると知り,すぐにでも遊びに行きたかったのだが,なかなか都合が合わず,気付けばワンフェスから1ヶ月以上経ってしまった.


さて.
三軒茶屋駅を下車し,閑静な住宅街をのんびり15分ほど歩いたところに『いぞらど isolado』はある.
窓から中を覗くと,気さくそうな男性が卓上のPCと睨めっこしていた.

店主のI氏は平日にホネを取り,週末に店を開く.
小ぢんまりとした店内には多種多様な魚の頭骨が整然と並び,こんな魚種までホネにしたのか…と,ちょっと驚く.



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図1.店内の見取り図(アルファベットは以下の写真と撮影方向に対応).


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主なラインナップは国産海水魚と南米・東南アジア産淡水魚の頭骨で,多くの商品が1000円台で売られていることに再度驚く.
あまりの低価格ぶりにいささか不安を隠せないが,材料費や人件費(自分の手)を節約し『買ってみようかな』という価格に抑えたとのことで,安かろう悪かろうというわけではない.

実際に手に取ってみると,歯がきっちり残っている.
歯が大きくて少ない爬虫類や哺乳類と異なり,魚類は細かくて小さな歯が密集していることが多いため,抜けた歯を接着して再構築することが難しい.
そのため,歯の残り具合は重要なチェックポイントになるのだ.


下の写真は,僕がほねほねサミットの展示用に取ったホネで,歯の残り具合が全く異なるのがわかる.
パっと見では頭骨が取れていても,歯を見ると抜けてたりすることもあるのだ.


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図2.頭骨を取った際の歯の有無



口や胸鰭のポーズなどは人によって好みが分かれるところだが,関節を濡らしてやれば多少の調整は可能なので,各自で好きなように再ポージングすれば良いと思う.
実際の商品は『旅モノその39』で紹介済みなので,今回は省略.


他にも書きたいことは多々あるが,ウェブサイトでの不特定多数への情報公開は様子見した方が良いというのが僕とI氏の共通見解なので,住所その他の詳細は割愛する.
興味のある人は,店舗のウェブサイトに掲載されているアドレスにメールを送れば,快く店舗の詳細情報を教えてくれる.
また,『現物を実際に手に取り,納得した上で購入して欲しいので,店舗販売を中心にイベント等に積極的に参加していきたい』とのこと.

購入を考えている人は,手ブラで帰りたいからといって宅配便は避けた方が良いだろう.
僕がほねほねサミットに参加した際も,小型魚の華奢なホネを保護できる梱包を低コストで済ませる方法が思い付かず,宅配便に踏み出せなかった.
破損はないにしても,外れてしまったパーツの組立てを電話やメールの文書で伝えあうことを考えると,ちょっと面倒だ(梱包法は僕も教えてほしい).

都内某所にひっそり佇む魚のホネ屋,魚好き・ホネ好きは上京の折に時間を作って覗きに行くと楽しめるはずだ.


店舗ウェブサイト→いぞらど isolado 魚の骨格標本日誌
posted by osakana at 01:17| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅モノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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