2014年01月28日

魚話その198 中の人

●大学構内で見かける人々

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大学教授はどのようなイメージなのだろうか?
白衣を着た白髪の爺さんが,終夜実験している光景だろうか?
周囲の人と話をしていると,そうでもないらしい.
ついでに大学構成員を観察した結果,結構多様なことが分かったので,すごく簡単に書いてみたいと思う.
学生時代の記憶に基づくので,最新/詳細情報まではご勘弁.

・一般の人
学生についてきた親戚や友人など様々だ.
構内が一般開放され,ジモティー(死語ですな)の散歩コースになっていることもある.
散歩中の老人だと思ったら,馴染みのない研究室の教授だったりすることもあるのが怖いところ.

・民間企業の人
警備員,薬品や機器の販売や修理に携わる人,学内コンビニの店員など,探すと結構多い.

・共同研究の人
大学内で研究しているのだけれど,本籍は別の大学や機関にある人.
今風の言葉で言ったら,コラボしてる人.
研究は,必要に応じて外部に出向することもあるのだ.

・職員
事務系と技術系に大別される.
事務系は,いわゆる事務室の人達で,経理・書類手続きなどでお世話になるはず.
技術系は実験や研究に関わる人達で,学生〜教員とともにあれこれ実験や管理を行ったりしている.

・学生
僕(理学部)の話をすると,最初の4年間がいわゆる『大学』で,『大学生』または『学部生』と呼ぶ.
進学すると『大学院』となり,学生は『大学院生』または『院生』と呼ばれる.
大学院は『修士課程もしくは博士前期課程(2年間)』と『博士課程もしくは博士後期課程(3年間)』に分かれ,各課程での審査をパスすると修士号や博士号を取得できる.
分野の制限はなく,例えば理学部から水産学部の大学院に進学して博士号を取れば博士(水産学)となる※1.
ただし,医学の博士号と医師免許は別物なので,医学部以外の学生が医学博士号を取得しても,開業できるわけではない.

・ポスドク
博士号取得後の,いわゆる武者修行時代に相当する.
博士号取得すぐに教員になることは難しく,何年かポスドク時代を送る人が多い.
学生〜ポスドクの辺りの話題は書き出したらキリがない.
『ハカセといふ生物』という漫画(連載ブログで閲覧可能)がイメージを掴みやすいので,お勧めだ.
実際には作中には出てこないダークな部分がきっとあったり,分野固有ネタもあるのだろうけれど,生物の実験系ラボであれば,『こんなエピソードありそう…』と感じることが多いと思う.

・教員
かつては助手,講師,助教授,教授と分かれていたのだが,助手,助教,講師,准教授,教授に名称が変わった※2.
さて冒頭に出てきた教授であるが,会議や授業が非常に多い印象がある.
学生視線で『実験の相談をしたいのに,また会議なのか…』程度の理解ではあるのだけれど,『教授を探して実験室で発見』というパターンは案外少なかったし,爆発して髪の毛がチリチリ…というのも見たことがない.
また,他者の論文の査読や書籍の執筆・監修,学会の運営等を受け持つことも多く,様々なデスクワークに時間を取られている印象が強い.
ついでなので,小学校に入学してから教授になるまでのフローを図にしてみた(図1).


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図1.教授になるまでのフロー
途中で退職する人や,全然異なる業界から教員になる人など,例外は多々あるが,とりあえず理系の場合,多くはこんな感じではないだろうか?


このように,一見多様性が少なそうな大学の中にも様々な人がいる.
もちろん他のギョーカイでも同じことが言えるはずだ.
シラス干しを食べながら,そんなことを思ったのであった(やっと魚).

※1.●●博士という表記も聞いたことがあるかもしれないが,1991年の学位規則改正で博士(●●)という表記に変更になったようだ(下に掲載).
※2.こちらは学校教育法の改正で2007年に表記が変更されたようだ.
詳しくは,Wikipediaの解説を参照(下に掲載)して欲しい.


参考文献
研究者マンガ「ハカセといふ生物」→リンク
Wikipediaの『博士(●●)』に関する記載→リンク
Wikipediaの教員名に関する記載→リンク
posted by osakana at 01:33| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 魚話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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