2014年10月16日

旅モノその42 サメとホネと台風と… その2 〜さあヤク漬けの時間です〜

2014年6月頃の話.
前回のホネサミ展示の反省点は大きく2つあった.

1.展示数が多く,準備や片付けが大変だった
2.ホネへの導入例があまりないので,経過観察を報告する必要がありそう

これらを兼ね備えた展示にすればこちらの負担も減るはずだ.
ついでに,
3.複数の手法と比較ができるよう,同種の生物で異なる手法を適用したい
4.他の魚関係の出展者とは違うものを出したい
…も加えたくなり,サメの頭骨など,あまり博物館でも見かけない類のホネを軸とした出展内容となったわけである.

さて.
テーマを決めるのは簡単でも,展示物を作るのは本職の人と違って,プライベートな趣味でホネ取りをする僕のような人間にとって結構面倒くさい大変な作業だ.
透明標本よろしく薬品処理の時間が長いので,ホネサミに間に合わないのだ.
しかもプラスティネーションなる手法も新たに導入するつもりなので,時間的にはかなり厳しいのだ.
具体的な工程はいずれ『魚話』の方で触れるとして,今回は展示品作成を時系列に沿って紹介.

まずは手元にあったドチザメの胎仔とヌタウナギを使ってプラスティネーションのテスト.

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本体をカットしてみると,きちんと染み込んでいるようだ.
機材・薬品の関係で,人体の不思議展ほど大型のプラスティネーションはできないものの,肉モノ標本で歪まないなら軟骨でも歪まないじゃろ…ということで,バシバシ作り始める.

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PEG含浸標本もガシガシ作る.

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サメの頭骨は,置きやすい/観察しやすい方向が合致しないことが多いので,真鍮とステンレスの針金をロウ付けしつつ黙々と支柱を作る.

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どうせならネームプレートも真鍮で…と,思いついてしまい,F式エッチングで黙々と作る.

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頭骨しかないので,魚に詳しくないお客さんが分かりやすいよう元の姿のシルエットでも作るか…と,余計なことを思いついてしまい,1mm厚の真鍮板を糸鋸で黙々と削る.

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分解/組立てができたら,搬送で嵩張らないな…と,さらに余計なことを思いついてしまい,ダイスとタップで黙々とパーツのネジを切る.

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余計な思いつきで忘れていたが,ブースから離れると説明ができないことを思い出し,慌ててIllustratorで掲示物を作り,関係者各位に文章と内容に不備がないか確認してもらう.

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こうして突貫作業は進み,全ての展示品が揃ったのは,出発2日前のことであった.

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posted by osakana at 22:32| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅モノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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