2005年07月29日

魚話その11 土用にまつわるエトセトラ

●今日はウナギで


土用である。
鰻の売れ行きが非常に良くなるであろう土用の丑の日。
江戸時代に、営業不振だった鰻屋を助けるべく平賀源内が広告をした…というのは結構有名な話だと思う。
が、それ以外にも土用のウナギにまつわる伝承が存在する。
やはり江戸時代の話。
殿様に大量の蒲焼の納入を命じられた鰻屋は、仕方なく3日に分けて蒲焼を貯めつ作りつした。
気温も高い時候ゆえ、折角の蒲焼は駄目になってしまった。
が、丑の日に作った蒲焼のみが無事であった。
そのため、丑の日の鰻には不思議な力があるという評判が広まったと言う話。
ちなみに、その伝承では丑の日が仕込みの最終日だったと言うオチはない。
他にも登場人物を変えて同じようなストーリーが複数存在する。
伝承の真偽のほどは定かではない。
が、夏バテ防止にウナギを食べればいいじゃないという発想はかなり昔からあったようで、『万葉集』第16巻に
石麻呂に われもの申す 夏痩せに よしといふものぞ 『むなぎ』とりめせ(大伴家持)
という和歌も出ているのだ。
万葉集の中で、むなぎとはウナギを指しているようだ。
これはウナギが棟木(むなぎ)のような体型をしていることから、そう呼ばれるようになったという説がある。

ところで土用って何?
調べましたよ。
どうやら陰陽道の領分らしく、その中の考え方にある五行説というのが関与している。
物事は『木火土金水』という5つの要素の調和が大事らしいのだが、季節にもその要素が盛り込まれているのだ。
すなわち、冬→水,春→木,夏→火,秋→金となっている。
で、四季の間の18もしくは19日間は土の神が支配する期間となっている。
その期間が土用であり、一年に土用は4回ある。
また『丑の日』は十二支と同じ数え方でつけた日である。
ちなみに、現在は土用の始まりを『太陽黄径が27度(春土用),117度(夏土用),207度(秋土用),297度(冬土用)となるとき』と定義している。


今日の魚
ウナギ(Anguilla japonica)
unagi.jpg


参考文献
魚と伝説 (末広恭雄 新潮社版) 第1版P50〜51 4次
魚料理のサイエンス (成瀬宇平 ) 第1版P49 3次
五行説に関する情報→http://www2.begin.or.jp/sakura/gogyo.htm 5次
土用の定義に関する情報→http://www.iknet.info/docs/sekkizatu.html 5次


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posted by osakana at 00:00| 埼玉 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 魚話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
補足です。
陰陽道関係は、ちょっと手元にソースがなかったため、ウェブ上のソースとなりました。
ハナシと違うじゃないかと思われる方もいらっしゃると思いますが…専門外の資料まで手を出す財力は無いゆえ…すんません
Posted by osakana at 2005年07月29日 10:45
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