2005年08月01日

魚話その14 ヨコシマなヤツはどっちだ!?

●魚の縦と横

 
いきなり一日更新が遅れてしまった。
まぁ、完全に暇人じゃない証になっていいかもしれない。
さて、本日の話題は『縞』である。
魚にもかなりいろいろな方向に縞々がついているが、縦縞と横縞には決まりがある。
頭から尾ビレを結ぶ方向が縦縞で、背と腹を結ぶ方向が横縞である。
普通に泳いでいると縦と横が逆になっているのでややこしい。
しかし、ヘコアユやタツノオトシゴのように立って(逆立ちして)泳ぐような魚もいるのだ。
特にヘコアユなどは、逃げる時には普通の魚と同じ姿勢で泳ぐ。
『横縞のある細い魚だった』と『縦縞のある細い魚だった』が同じ魚になりかねないのだ。
で、そういう不便さを解消するために縦横の約束事を決めたのである。
頭と尾ビレを結ぶライン(もしくはそれに平行なライン)を縦縞、背と腹を結ぶラインを横縞としたのである。

さてさて魚の縞に関して興味深い伝承がある。
アブラハヤという、縦縞の綺麗な淡水魚がいる。
漁師がアブラハヤを串焼きにして食べようとしているのを目撃した弘法大師が、アブラハヤを哀れに思って全てを買い取った。
そのアブラハヤを川に放ち、念仏を唱えると…串焼きだった魚が生き返り、泳ぎ去っていったという。
ただ、串焼きになって焦げた痕は残ってしまい、それが縦縞となって残っているのだという。
また、縞とは関係ないが、イシナギという大型の海の魚がいるのだが、これに関する伝承にも弘法大師が登場する。
確かに話のありがたみを持たせるにはうってつけのネームバリューだとは思うが…
横縞の魚にまつわるエピソードは出てなかったなぁ。
やっぱり聖人だけに、ヨコシマはNGだったのだろうか?


今日の魚
ヘコアユ(Razorfish Aeoliscus strigatus)
hekoayu.jpg

タツノオトシゴ(Hippocampus coronatus)
tatsunootoshigo.jpg

アブラハヤ(Phoxinus logowskii steindachneri)
aburahaya.jpg

イシナギ(Stereolepis doederleini)
ishinagi.jpg


参考文献
魚と伝承 (末広恭雄 新潮社版) 第1版P33〜34 4次


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posted by osakana at 06:51| 埼玉 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 魚話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
僕が聞きたいのはへコアユやタツノオトシゴなどの縦に泳ぐ魚についての詳しい説明なんですけど
Posted by 児玉大志 at 2011年06月15日 20:27
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