2007年10月29日

魚話その127 ギンギラギンがさりげなく

●アートクレイシルバーで銀細工


ふとしたきっかけで銀細工がマイブーム(死語)だ。
もともと銀細工には2種類の伝統的な手法があり、1つは銀の地金を加工する方法。
もう1つはワックス形を用いて銀を鋳造する方法(ロストワックス製法)。
最近新たな方法が加わった。
銀粘土(アートクレイシルバーPMC3)である。
三菱マテリアルが開発した製品で、銀粒子を特殊な粘土に加え、加熱することで粘土成分が全て揮発し、銀のみ(純度99.9%)が残るという画期的な製品なのである。
ただ、通常の銀製品はシルバー925という、純度92.5%に落とした合金が使われている。
高度が99.9%モノよりも硬く、傷付きにくいのだ。
まあ、銀粘土で作る銀細工は価格的にバカ高いわけでもなく、銀細工を体験するにはもってこいの製品なのである。

早速東急ハンズ新宿店にて購入。
作業中に乾燥しにくい『スロードライ』という製品を購入したのだが、それでも乾燥が速い。
15年余のルアー作り経験も手伝い、何度か試行錯誤を経て、大まかな形で乾かしてしまう。
乾燥して硬化した後にナイフなどで細部を整えていくのだ。
というわけで、作業は以下のようになる。
成形→乾燥→整形→焼成→研磨→完成

(作業不能になる)乾燥がやたらと速いこともあり、いきなり整形が終了した状態の写真からになってしまった。

シュモクザメ焼成前側面.jpg
図1.シュモクザメ(焼成前)


乾燥が速いとはいえ、焼成に適した乾燥状態にするには半日を要する。
なので、とりあえず整形を終えた状態で放置。

で、焼成を行なうのだが、何種類か器具がある。
あれこれ悩んだ結果、最も安いステンレスメッシュを購入。
安いことはいいことだ。

焼成用ステンレス金網.jpg
図2.焼成用ステンレスメッシュ

シュモクザメ荒削り.jpg
図3.シュモクザメ(焼成後)


外見があまり変わっていないのは、表面に酸化被膜ができているせいだ。
これをステンレスブラシで削って除去しすると、銀色が出てくる。

ステンレスブラシ.jpg
図4.ステンレスブラシ

シュモクザメ荒削り.jpg
図5.シュモクザメ(被膜除去後)


で、最後にリューターと呼ばれる精密小型ドリル→磨き棒→磨き布の順に研磨(及び最終整形)し、鏡面に仕上げる。

リューターと刃.jpg
図6.リューターと刃

磨き棒.jpg
図7.磨き棒

磨き布.jpg
図8.磨き布


で、完成。
…といいたいところだが、あまり長引かせてもアレなので、『やや仕上げ』の状態が完了した写真で。
いずれも2cm程度である。

シュモクザメ完成側面.jpg
写真9.シュモクザメ(側面)

シュモクザメ完成前面.jpg
写真10.シュモクザメ(前面)

シュモクザメ完成腹面.jpg
写真11.シュモクザメ(腹面)

ハイギョ側面.jpg
写真12.ハイギョ(側面)

ハイギョ背面.jpg
写真13.ハイギョ(背面)

トビハゼ完成側面.jpg
写真14.トビハゼ(側面)

エッペン.jpg
写真15.エッペンチューブ


そういえば銀を表す元素記号はAgである。
英語のSilverとは関係なく、ラテン語のargentum(アルジェントゥム)に由来している。
で、ふと思う。
この言葉、なんとなく南米のあの国に似ている。
そう、アルゼンチンである。
どうも直感は当たったようで、アルゼンチンはスペイン語(ラテン語から派生)で『銀』を関与させているようだ。
なんとなく最後に薀蓄を書いてみたところで、今回も無事終了するのである。


にほんブログ村 科学ブログへ

にほんブログ村 釣りブログ トラウトフィッシングへ
posted by osakana at 02:49| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | 魚話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/63111899

この記事へのトラックバック

元素記号 Ag 酸素
Excerpt: 17と書いて勇気と愛の2008年と読むんだぜ ... 赤いしな! エージィの名前の由来は銀の元素記号「Ag」。 でも「歳」って英語で「age(エイジ)」だからちょうどよかった。偶然だが。 名前の候補..
Weblog: ブログよりぬき!ニュース速報
Tracked: 2009-10-02 04:58
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。