2005年08月28日

魚話その24 中国脳内旅行〜食事編〜

●ライギョを食らう


さて、脳内旅行も2日目。
実は昨日、タウナギの他にライギョも買ったのだ。
生きているのも売っていたのだが、飼育できないし、頭骨標本を取りたかっただけなので、死んでいる個体を購入。
40cmくらいで700円也。
現在日本で生息しているライギョは3種類いて、それぞれカムルチー、タイワンドジョウ、コウタイと呼ばれている。
ライギョ01.jpg
カムルチーとタイワンドジョウは形がとても似ているのだが、鰭条(ヒレを支える骨みたいの)の本数がカムルチーとタイワンドジョウとで違う。
まあそこまで見なくても、体側面の模様が2列(カムルチー)か3列(タイワンドジョウ)かで見分けることもできる。
僕が購入したのはカムルチーのようだ。
ちなみにコウタイは丸模様というよりも縞模様っぽいので、先の2種とはすぐに見分けが付く。

で、頭骨標本に必要ない部分、つまり身の方だが、捨てるのはもったいない。
中国、ベトナムでは日常的な食材というし、朝鮮半島では産後の滋養食として重宝されているとも聞く。
これは食わなきゃもったいない。
ということで、断頭後に早速ウロコを落とす。
ライギョ02.jpg
で、3枚におろしてやる。
ライギョ03.jpg
淡水魚は皮を剥いてやらないと臭みが強くて食べられない人が多い。
家族の夕食にするためには、そういうことも考えないといけないのだ。
で、一口大に身を切る。
ライギョ04.jpg
綺麗な『刺身色』。
でも、ライギョの生食は有棘顎口虫という寄生虫の中間宿主である。
こいつらは、人間の消化器内で孵化し、皮下をはいずりまわる。
で、体中のあちこちに出没し、失明や腫瘍をもたらすこともある。
ちなみに虫下しとか薬による治療ではなく、皮下や器官中の虫を外科的に除去するとのことで、あんまり気軽に考えない方が良いようだ。
僕はチキンなので、火を通すことにする。
夏バテ対策も兼ねたスパイシーな料理を…ってことで、トム・ヤム・プラーを作ることに。
3大スープで有名なトム・ヤム・クンは海老を使うが、トム・ヤム・プラーは魚を使う。
タイの言葉でクンは『エビ』を意味し、プラーは『魚』を意味するのだ。
ちなみにトムは『煮る』、ヤムは『混ぜる』、ナム・プラーのナムは『水』を意味する。
あんまり時間に余裕がないので、トム・ヤム・クンの・を使う。
エビの代わりにライギョの肉を入れればいいのだ。
そうやって作ったトム・ヤム・プラー。
トムヤムプラー.jpg
なかなか美味でございました。

次はどんな料理にしようかな…


今日の魚
カムルチー(Channa argus)
タイワンドジョウ(Channa maculata)
コウタイ(Channa asiatica)
有棘顎口虫(Gnathostoma spiningerum)


参考文献
日本の淡水魚 (川那部浩哉 他 山と渓谷社)第2版 P470〜478 3次
お魚東西南北‐女性がみた世界の食卓‐ (成山堂書店)第1版 P2〜5 5次
魚類寄生虫学 (小川和夫 東京大学出版会)第1版 P54 3次


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posted by osakana at 21:09| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 魚話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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