2005年09月21日

魚話その30 弘法大師もサバを読む?その3

●『サバを読む』の語源


予想外に引っ張ってしまった。

『サバを読む』という慣用表現がある。
ごまかすとか、下駄を履かせるといったニュアンスで用いられるこの言葉、歴史も結構古い。
江戸の小説家、井原西鶴の男色大鑑(傍題『本朝若風俗』)で
『外へは年を隠し、節分の豆もさばを読み』
という文句があることから、17世紀後半には『サバ読み』が一般に普及していたと考えている人もいるのだ。
では、こと『サバ読み』には一体どのような由来があるのか?

説1
『魚話その29』でも述べたように、サバはあっという間に鮮度が落ちる。
天秤で量り売りをすれば正確に売ることができるが、サバの鮮度低下は待ってくれない。
そのため、市場でサバを仕分ける時にもポイポイ投げながら数を数える。
その際、かなりアバウトな数え方になってしまうのは想像に難くない。
それが『サバを読む』の語源になったという説。

説2
魚市場を『いさば』と呼んでいたことがあり、市場の人たちが小魚を早口で数えることを『いさば読み』と言うらしい。
これが短くなって『サバ読み』となった説。

説3
魚のサバではなく、仏教において食事の折に、ほとけにささげるために少し取り分けておく飯粒である『散飯(さば)』が語源となった説。

調べた限りでは三つあるが、探せば他にもあるかもしれない。
鯖(伝承つながり)にせよ散飯(仏教つながり)にせよ、弘法大師と接点があるのは興味深い。
実はあっと驚く真相が…あるわけないか…。


今日の魚
サバ(Scomber japonicus)
saba.jpg


参考文献
魚と伝説 (末広泰雄 新潮社版)第1版 P123〜128 3次
説2のソース(http://www.ajinomoto.co.jp/recipe/calendar/fish/fish_36.html) 5次


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posted by osakana at 01:30| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 魚話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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