2005年09月28日

魚話その34 SAKANA(ワサビmix)

●魚の読み方


月日が経つのは早いもので、魚話も34話目(中途半端)である。
そもそも知人には毎日更新と言ってあったはずだが、それは気にしないでおこう。
ネタはあれど、文章化・資料選択・引用ソースの公開権獲得・イラスト描き等が結構面倒なのだ。
しかも別のブログも書いてるし…(合計では毎日更新ペースになっている)

脱線した。
今日のテーマは『魚』。
かつては『うお』とか『いお』と読んでいた。
その歴史は結構古く、万葉集や日本書紀でも魚を『宇乎(うを)』と書くと報告されている。
その読み方が根強く続き、かなり最近まで『魚=うお』だったようだ。

では『さかな』と『魚』はどのように結びついたのか?
今回参考資料とした『魚の文化史』著者の矢野憲一氏の説明によると、『さかな=酒菜』説が有力なようだ。

昔はおかずのことを菜と言い、酒の席で雰囲気を高めるもの全般を酒菜(さかな)と呼んだ。
そして、酒のツマミの中でも特に美味しかった魚(うお)をさかなというようになった。

…という説である。
現在でも酒菜(さかな)という言葉&概念は『肴』として残っている。

しかしこれだけでは『魚=さかな』にはならない。
実際にはもう1ステップある。

魚屋(うおや)で美味しい酒菜(さかな)が買えるということで、魚屋(うおや)を特に『さかなや』と呼ぶことが多かった。
しかし、魚を『うお』としか読まないのに、魚屋だけ『さかなや』と読ませるのはおかしい…

というわけで、魚という漢字に『さかな』という読みが加わったのである。
戦後の事だ。

ちなみに、話は戻るが、おかず一般を『菜』ということはすでに述べた通りだ。
特に、魚などの豪華なおかずを真菜(まな)、野菜などの質素なおかずを粗菜(そな)と呼び分けていた。
真菜…このフレーズをどこかで耳にしたことはないだろうか?
マナカナではない。
そう、まな板である。
真菜を切るための板ということで真菜板(まないた)という言葉が生まれたとのことである。

身近な言葉に意外な語源。
あなたの周りの言葉にも、意外なストーリーが隠されているかも。


参考文献
魚の文化史 (矢野憲一 講談社) 3次


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posted by osakana at 01:05| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 魚話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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