2005年10月15日

魚話その39 い鯛のいタイの飛んでけ〜

●鯛のタイ


研究ははそろそろ(シーズン的に)まとめの時期に入ってきた(らしい)。
僕の実験は難航中なので、旬な男になっていない。

さて。
『魚汁のネタないかな〜』と考えながら(←嘘です)実験していたら、指を剃刀で切った。
左手中指を2cmほど。
思ったよりも深く、5針縫うことになってしまった。
3日前、雨で濡れた階段から滑り落ちて腰を強打。
椎間板ヘルニア由来の腰痛持ちなのに、打撲の痛みも加わった。
1週間前、自転車を盗まれた。

いろいろと災難が続くと人は何かにすがりたくなるのかもしれない。
う〜ん…そりゃ壷も売れるわ…
そうだ、今回のネタは魚にまつわる縁起物にしよっと♪

縁起物の魚と言えばマダイである。
『めで鯛』という語呂の良さ、色の鮮やかさ等が日本人のハァトを鷲づかみにするらしい。
加えて、煮て良し焼いて良し生で良しと3拍子揃って食味に優れる点もポイントを上げる要素となっている。
縁起物ゆえであろうか、鯛の骨にまで有り難味を感じるらしい。
魚のエラブタを開けると、胸鰭は魚本体(なんか変な表現だ)側のアーチ状の部分にくっついているのが見える。
カマとか呼ばれている部分である。
このカマの中の一部の骨が魚の形をしている。
人間でいう肩甲骨+αにあたるのだが、これが『鯛のタイ』と呼ばれている。
男の中の男じゃないけど、このテの構造物が縁起物の中から出てくると、あっという間に骨まで縁起物。
日本人は縁起をかつぐのが好きなんだなぁと、あらためて感じる。

元祖マダイの『鯛のタイ』は高いので持ってないのだが、スーパーで手に入る他の魚の『鯛のタイ』(ややこしいけど、タイ以外もそう呼んでいる)収集に一時期ハマっていたので、いろいろ調べてみた。
その結果、大体の魚(スーパーで売ってる範囲)で『鯛の鯛』を確認できた。
ただし、形は魚によってマチマチである。
『鯛のタイ』を取り出すのは簡単である。
カマの周辺を切り取り、台所のパイプ洗浄剤に浸して肉を落とす。
あとは歯ブラシで細かい部分の肉を落とし、真水に浸して洗浄剤を洗う。

『魚話その10』の方法1とまったく同じである。

頭骨ほど入り組んでないので、比較的容易に取れるハズ。
ただし難点が一つ。
カマは美味しいので、『鯛のタイ』を取り出そうとして勝手にキープすると、家族に顰蹙を買う可能性がある。
趣味もホドホドに。

こんな感じ…と手持ちの『鯛のタイ』の写真を紹介しようと思ったのだが、一昨年の引越し以来見当たらない。
見つかるまでしばし待たれい。

いや…待てよ…
縁起とか運とかを論じる前に、このだらしなさを直せばどうにかなるんじゃ…?


今日の魚
タイ(Paglus major)


参考文献
鯛のタイ (大西彬 草思社) 5次
魚のあたま (大西彬 日本図書刊行会) 5次


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2006年12月15日 追加

メバルのタイのタイ1.jpg
図1.メバルの『鯛のタイ』+輻射骨

メバルのタイのタイ2.jpg
図2.メバルの『鯛のタイ』模式図


2007年1月14日追加

キンメダイの鯛の鯛.jpg
図3.キンメダイの『鯛のタイ』
posted by osakana at 02:07| 埼玉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 魚話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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