2005年11月19日

魚話その44 九州急襲その1〜窓際じゃないトットちゃん編〜

●九州旅行話その1〜メガマウス編〜


久々の更新である。
ちょっとやんごとなき用事の連チャンで、準備の時間(と気力)がなかったのだ。
学会第一弾は火の国熊本。
そもそも九遜に行くのが初めてだったので、かなり興奮。
魚関係で気になるエリアがあったので、学会の合間を縫って取材というか調査に。
というわけで今回と次回とで、その報告をば。

以前『魚話その26』で書いた事がある、メガマウス(20世紀の終わりに見つかった超レアなサメ)の全身標本を見てきた。

福岡県は福岡市の『海の中道マリンワールド』
051111海ノ中道.jpg


宿泊地の熊本市から電車に揺られて三時間。
前にも書いた通り、メガマウスは世界でも発見例が極めて少ない。
最新データが手元にないが、まだ30以下だと思う。
2006年5月、生きたメガマウスが捕まったという報道があり、現段階で36頭発見されているとのことだ。
そんなレアな発見例の中でも、メスの発見例はさらにレアなのだ。
そんな珍珍メガマウス(メスだけど)の標本をこの目で見られるなら、半日かけた往復も苦にならない。
で、とうとう出会ったメガマウス。

約4mの巨大な展示標本。

全体像
メガマウス.jpg

正面
メガマウス正面.jpg

『こんなに大量のホルマリンを使ったら、さぞかし廃液処理が大変だろうな〜』と、研究室でも自宅でも廃液問題を抱えている身分として余計な事まで気になってしまう。
目は固定すると白濁してしまうので、義眼に代えていると思われるが、それが結構怖い。
メガマウス右側面.jpg

アップ
メガマウス右側面アップ.jpg

何と言ったらいいものか…可愛いはずの人形の目が時として不気味に映るのに似ている。
回り込んでみる。
人目を気にせず2周3周…15周…以下略
左腹部に解剖の痕が残っている。
これがメガマウスが胎生であることを世界で初めて示すことになった傷跡か…
同じ傷跡でも、ボケ〜っと実験をして負った僕の切り傷が貢献した情報(←?)とは雲泥の差である。

惜しむらくは、ここでは凄く珍しいメガマウス標本が、あまり一般向けにプッシュされていないように感じたこと。
僕を含め、魚好きな人にとってはメガマウスはかなり見てみたい魚だと思う。
で、実物を見ると財布の紐は弛み、メガマウス関連の本や資料を買いたくなる。
が、そういう類の商品がないのだ。
まだ一冊の書籍に掲載できないくらい、情報が謎に包まれたサメなのか?
web上でも結構公開しているので、確かにそれだけで十分ではあるのだが、やっぱり製本されたものを見てみたいと思うのは僕だけではあるまい。
ひこねのりお氏デザインの『メガトット』というマスコットキャラクターはいる。
だとしても、メガマウスが浜に打ち上げられた写真(新聞にも掲載された)のポストカードなども出して欲しかった。


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海外のサイトですが、メガマウスの遊泳シーンがアップされていました。
今回の発見よりも1年以上前のものですが。
http://dolby.dyndns.org/upfoo/up.php?res=26675

最後の方でメガマウスが登場します。
『Movie』ファイルをクリックすれば見ることが出来ます(Quick Timeムービー)。
posted by osakana at 16:27| 埼玉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 魚話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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